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2015年05月25日

「REITキーマンに聞く!」プロロジス・リート・マネジメント株式会社 山口 哲 氏

「REITキーマンに聞く!」今回は、プロロジス・リート・マネジメント株式会社 山口 哲 氏にJ-REIT市場とファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。

――リーシングの管理で大変な面はありますか?(続き)

マルチテナント型の物流施設においては、現地の状況をつぶさに把握することが重要です。一例を挙げれば、私達プロロジス・グループでは、ビルディング・マネジメント会社(物件管理会社)の担当の方にも1日24時間カスタマー(テナント)の皆さんと密なコミュニケーションをとることをお願いしており、その結果として例えば3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)会社のテナントの荷物の流れが変わってくれば、その雰囲気が私達の側にも伝わってくるようになっています。そうした情報を基に、私達運用会社も適切にテナント企業のニーズにお応えできる体制を整えることができます。

こうしたきめ細かいプロパティ・マネジメントが、マルチテナント型物流施設の運営においてはとても重要なカギとなります。

――財務戦略上、気を使っている所は?

長期的な財務の安定性というものをしっかり見据え、日本プロロジスリート投資法人の長期的な評価につながるよう心掛けており、そうすることにより、私達のリートが永続的に社会に価値を還元できることになると考えています。

エクイティ・ファイナンスについては、新規取得物件と組み合わせるなどの方法により、常に投資主価値の最大化につながるよう、しっかりやっていきたいと思っております。

また、デットの側においては、バランスシートのやや保守的なレバレッジを実現しています。LTVを総資産の38.7%と比較的低いレベルにしているのは、将来の金融市場の変動に備えて強固なバランスシートを維持しておくのが重要なことであると思っているからです。

――金利が上昇することになった場合に対しては?

借入金の金利上昇リスクに対しては、リートの上場時より長期に金利を固定化して対応しています。さらには、金利だけというより、エクイティ・マーケットを含めて、市場には必ず波があると思います。市場環境が思わしくないときにLTVが高いと何もできない状態になってしまいますので、先ほど申し上げたように現在はバランスシートに余裕を確保しています。そうした将来の市場の逆境時に備えつつ、市場が悪い環境において逆に日本プロロジスリート投資法人が成長する機会もあると思いますので、そうしたチャレンジができるよう戦略的に体制を整えています。

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