三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 (3471)

三井不動産ロジスティクスパーク投資法人とアドバンス・ロジスティクス投資法人が合併契約を締結、三井不動産と伊藤忠グループのダブルスポンサー体制へ

(2024/08/05)

三井不動産がスポンサーである三井不動産ロジスティクスパーク投資法人（MFLP）と、伊藤忠グループがスポンサーであるアドバンス・ロジスティクス投資法人（ADL）が合併契約を締結した。合併効力日は11月1日。存続する投資法人はMFLP。合併比率はMFLP：ADL＝1：0.292。なお、合併時にMFLPの投資口を4分割するため、ADLの投資口1口に対し、分割後のMFLPの投資口1.168口が割当となる。ADLは投資主総会の承認を条件として10月30日に上場廃止予定。 両投資法人とも物流施設特化型REITとして運用してきたが、物流施設のキャップレートが低下していること、金利上昇等を背景に投資口市況が軟調であること等から、公募増資が出来ず外部成長が難しい環境であったことを認識し、これを解消することを目的として合併することを決定した。ADLの運用資産16物件と合併時に新規3物件を取得し、合併後のポートフォリオは49物件、資産規模は5,765億円となり、J-REITで11番目の規模となる。 併せて、MFLPの資産運用会社である三井不動産ロジスティクスリートマネジメントが、ADLの資産運用会社である伊藤忠リート・マネジメントに対し株式を発行する。これによりMFLPの資産運用会社の株主構成は三井不動産が77％、伊藤忠リート・マネジメントが23％となり、合併後の投資法人を三井不動産と伊藤忠グループのダブルスポンサー体制となって運用していく。 これらに伴いMFLPの業績予想を修正。第17期の運用期間を合併に併せて2024年8月～2024年10月の3ヶ月間とする。当期利益は2,064百万円、1口当たり分配金（利益超過分配金含む）は4,657円となる見通し。 合併後となる第18期の運用期間は2024年11月～2025年7月の9ヶ月間とする。 ADLから承継する物件の収益を反映し、当期利益7,814百万円、投資口4分割により、1口当たり分配金（利益超過分配金含む）は3,629円（分割前換算14,516円）となる見通し。 第19期（2026年1月期）以降は運用期間が6ヶ月間となる。第19期は当期利益6,095百万円、1口当たり分配金（利益超過分配金含む）は2,478円（分割前換算9,912円となる見通し。 ダブルスポンサーとなる三井不動産と伊藤忠商事は、更なる協業体制を構築し、物流施設、工場、データセンター等の産業不動産を共同開発していく予定。