今回は、野村不動産投資顧問株式会社 宇木 素実氏に合併やファンドの特徴に関してインタビュー形式でお話していただきました。
人員的には大きく減らしてはいません。もともと重複している人員(投資家の方にアプローチするIR担当や投資法人の中にいる監督役員、執行役員)はありましたが、運用の部分では各アセットマネジメントを担当している人員は、今まで通り人数はそのままになっております。
また横での情報交換が各REIT同士できなかったものが、合併して総合型になったことでテナント情報、広告宣伝、リーシングの手法などを共有できるようになったことは大きいと思います。
マーケットの厳しい状況時には、物流施設や居住用施設の安定セクター、マーケットがよくなってきたらオフィスや商業施設の成長セクターがリスクを多少とりながら、テナント入れ替え等を協働的にできることがメリットとなると考えています。
ただし、今後は中長期的には安定セクターと成長セクターの人員の入れ替えなどをしていき、より一層一人一人のアセットマネジメント力を高めていくことを考えています。
また最初から総合型REITではなかったので、各セクターに精通した人が集まった総合型REITと言えるかと思います。成長型のセクターと安定型のセクターに関して相当強い基盤と推進力があると思います。そのためマーケットが変わったとしても骨格が崩れずに運用できるというのが強みなのではないかと思います。
現在261物件を扱っていてJ-REITで一番物件数の多いREITになりました。特に居住用施の物件数が多いのですが、今までもNRFで扱っていたため大きな心配はないと思います。
一方で今まではREIT毎の担当でしたが、総合型になったことで全てのセクターを担当することになりましたのでこれから一番大変なのはファンドマネジメント部門のIR担当ではないかと思います。投資家の方からの質問を受ける内容が大幅に広がることになりましたので、今回の合併の際に、各REITのIR担当者は一人ずつ残しているという状況です。
非常に多岐にわたる情報を取得できることは大きいと思います。
マーケットの状況がセクター毎でしかわからなかったことが、いろんなセクターから情報がとれることになったことで、今何がマーケットの中で効果的なのか、伸びそうなのかを判断できる総合型ならではの良さを今後アピールできると思います。
今回インタビューにご対応いただきました野村不動産投資顧問株式会社の宇木 素実様です。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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