「REITキーマンに聞く!」今回は、株式会社星野リゾート・アセットマネジメント 隆 哲郎 氏にホテル(観光)業界とファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。
略歴:隆 哲郎(たかし てつろう)氏
97年 大手出版企業入社。営業・経理部門を経て、04年 株式会社星野リゾート入社。財務・経理業務に従事した後、翌05年より購買部長に就任、ホテル・旅館の商材調達業務に従事。その後、総務部長・監査役を歴任後、星野リゾートによるREIT参入検討開始とともに同検討チームの一員として参画。12年より株式会社星野リゾート・アセットマネジメント取締役財務管理部長。
政府として2020年に訪日外国人観光客2,000万人という目標がありますが、既に昨年1,340万人を超え、2,000万人達成はおそらく前倒しになるとの見方が大勢です。ただ、そのようなインバウンド需要は旅行需要全体で見るとまだまだ小さく、やはり巨大な国内需要をしっかりと確保することが大切だと考えています。
なお、活況を呈する観光業界の影響により、ホテルの取得競争は激化しています。国内外の多くの企業が、成長期待の観点からホテルの取得を俄然進めています。この1年の業界を振り返りましても過熱感はより一層高まっており、ホテル売買マーケットに関しては、まだまだ活況が続くと思います。特に大都市(東京、大阪等)のビジネスホテルについては、取得利回りも低下していますし、物件の不足感も出てきています。
最近の動きとして、ホテル仕様でなかったビルをビジネスホテルやカプセルホテルに変える事例が出てきています。土地を取得してから開発すると時間もかかり、建設コストも数年前に比較して5割くらい増えていますので、動きとしては早期に完了するコンバージョン※のような手法が注目を集めています。内装業者の方とお話しした際には、ホテル仕様に向けた内装変更の受注が増えたという話でしたので、実際に東京を中心に活発になってきていると感じます。
※コンバージョン:既存建物の用途を変更し、全面改装を施して新しい建物へ再生させる手法
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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