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マーケットコラム

金利上昇時代へ突入 マンション購入かそれとも賃貸か/池島麻美

2007-01-25

池島麻美


 このまま家賃を払い続けても資産も残らない、金利の上昇前にマンションを買うべきか・・・。なんて考えている方はたくさんいるのではないでしょうか。実は私もその一人。
最近は、女性にとっても一部の銀行では「女性専用の住宅ローン」などがあったりと購入しやすい状況にもなっており、特に私のようなシングル女性の購入は増えております。

自分の家を持つことは、仕事をしていく上で目標にもなり、将来の不安を解決する手段にもなり、自分へのプレッシャーを与えるものにもなり、自分自身で叶えられる夢ともなります。
しかしマイホームを持ったからといって、資産が目減りしてしまうことは避けたいものです。
20年~30年とローンを払い続けている間、仕事の都合の転勤などで住宅を手放さなければいけなくなる事も考えておかなければいけません。
そうなると売るか貸すかしなくてはいけません。

現状、売るとすれば、購入価格の半値以下になる事は考えておかなければいけないでしょう。売却するためにはローンの残債を一括返済し、銀行の抵当権を抹消しなければいけないため、売却金額で還せない資金はまたどこからか調達してこなければいけなくなるのです。これではローンのみが残ってしまいます。

では賃貸に出すとします。毎月のローンの返済額くらいは家賃で補えるかもしれませんがボーナス返済分は補えなうことは出来ないでしょう。空室リスクを避けるための管理をプロに任せたりメンテナンスだったりと、何かと費用がかかってしまうのです。単純に家賃からローン返済分を引いたものが資産になるわけではないのです。
ローンを返済し終わるまで住み続けたとしても、返済よりも速いスピードで資産価値が減少すると言う事も考えられます。ローンがそしてマンションのローンを払い終わる何十年後かには、老朽化の問題も考えなければいけないでしょう。

これからの日本は少子高齢化時代に突入し、人口が減少する時代になります。結果、空き家が増えることになるでしょう。そうなれば中古マンション市場の供給過剰が考えられ、中古物件が狙い目でしょう。あえて中古マンションを購入することにより、資産価値を維持すると言う事も可能なのです。新築と中古の価格差は2割から3割あるといわれております。だから2割から3割下がった後であれば、大幅に値下がりする可能性は少ないと思われます。

マイホーム購入の大きな資金は、やはりこれから20年30年という長いスパンで資産価値を維持していくものでなければいけないのですから。30年~35年といった長期の住宅ローンに縛られるということは、金利、経済状況の変化、不動産価格の変化などのリスクも伴い、機敏に行動できるというチャンスも失ってしまいます。
今後、不動産で資産形成を目指すのであればご自身は賃貸に住み、不動産などの投資商品を購入したりREITや不動産ファンドに投資してみるというのも一つの手段ではないでしょうか。
ちなみに、私は一緒にローンを返済してくれる旦那様を見付かった時か一生独身を貫く事を決めたとき、マンション購入を考えようかなぁなんて思ってます。



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