(2024/06/18)
KDX不動産投資法人が、第38期(2024年4月期)決算を発表した。 第38期は、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人とケネディクス商業リート投資法人と合併。これに伴う資産承継、更に「沖縄プリンスホテルオーシャンビューぎのわん」等7物件を取得する一方、「原宿FFビル」等3物件を売却した。これらに伴う賃貸収益の増加、物件売却益1,494百万円、更に合併による負ののれん17,338百万円を計上し、前期比392%増益。負ののれんのうち14,589百万円を一時差異等調整積立金に計上する一方、内部留保より1,100百万円を取崩し、更に投資口2分割、自己投資口の償却を行い、1口当たり分配金は3,927円(分割前換算7,854円)となった。 期末のポートフォリオは353物件、資産規模(取得額合計)は1兆1,819億円、有利子負債比率は44.0%。 併せて物件入替えを行うことを発表した。取得する物件は、「KDXロジスティクス海老名中央」等4物件、取得額は計173.41億円。一方、売却する物件は「KDX日本橋313ビル」、売却額は71.1億円。 第39期(2024年10月期)は、上記物件入替えの他、「コーナン新市店」底地等2物件を取得する。前期の合併報酬がなくなることから経常利益ベースでは前期比10%増益を見込む。一時差異等調整積立金より145百万円を取り崩す一方、709百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,924円となる見通し。 第40期(2025年4月期)は、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比7.7%減益を見込む。一時差異等調整積立金及び圧縮積立金より745百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,934円となる見通し。 引き続き収益低下リスクのある物件や含み益のあるオフィスを中心に売却を進める方針。今後の分配目標として、内部留保や売却益を活用し1口当たり分配金の下限を3,800円に設定し、1口当たり巡航分配金4,000円の早期達成を目指す。
第38期実績 | 第39期予想 | 前期比 | 第40期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 38,654百万円 | 38,601百万円 | ▲0.1% | 37,087百万円 | ▲3.9% |
当期利益 | 32,387百万円 | 16,574百万円 | ▲48.8% | 15,303百万円 | ▲7.7% |
分配金総額 | 16,019百万円 | 16,010百万円 | ▲0.1% | 16,049百万円 | 0.2% |
1口当たり分配金 | 3,927円 | 3,924円 | ▲0.1% | 3,934円 | 0.3% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 | |
KDXロジスティクス海老名中央 | 神奈川県海老名市 | 4,950百万円 | 3.60% | 合同会社KRF93 | |
レム六本木ビル(追加) | 東京都港区 | 5,940百万円 | 3.40% | 合同会社RRB | |
新大阪江坂東急REIホテル | 大阪府吹田市 | 5,100百万円 | 4.80% | 合同会社KHF8 | |
イリーゼ練馬光が丘 | 東京都練馬区 | 1,351百万円 | 3.70% | 合同会社KRF106 | |
合計 | 17,341百万円 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 還元利回り | 売却先 | |
KDX日本橋313ビル | 東京都中央区 | 7,110百万円 | 3.60% | 合同会社KIRF1 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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