2021年8月期(第31期)決算説明資料
今回取り上げるのは、2021年10月19日に開示された日本アコモデーションファンド投資法人(以下NAF)の31期(2021年8月期)決算説明資料です。
資産運用会社は、三井不動産株式会社の100%子会社である株式会社三井不動産アコモデーションファンドマネジメントにて、NAFは2006年8月に上場しています。
NAFの特徴と戦略として、『アコモデーション資産』((主として居住及び宿泊の用に供される不動産(賃貸住宅)・ホスピタリティ施設(寮社宅・サービスアパート・シニア住宅・宿泊施設))への投資を謳っている。運用比率では90%以上を賃貸住宅(2021年2月末実績94.8%)、投資エリアでは、80%以上(2021年2月実績85.6%)を東京23区内としている。
当期における日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況 にありながらも、持ち直しの動きがみられた。海外経済の回復を背景に輸出が緩やかに増加し、製造業を中心に企業業績や設備投資も回復した。一方、個人消費は新型コロナウイルス感染者数の増加が続くなか、サービス支出を中心に弱い動きが続いた。
本投資法人の主要な投資対象である賃貸住宅においては、前年同期は外出の自粛が徹底されたことからテナントの成約及び解約が例年に比べ大幅に減少したが、当期は感染拡大が続くなかでも概ね平常通りテナント募集活動が行われた。
不動産売買市場では、稼働や収益が安定的である賃貸住宅に対する投資家の需要は底堅く、 積極的な取引が行われた。
当期は、2021年4月に「パークキューブ大井町レジデンス(持分追加取得)」(取得価格58.07億円)、「パークアクシス東陽町・親水公園(持分追加取得)」(取得価格63.8億円)、「パークアクシス大船」(取得価格21億円)、「キャンパステラス早稲田」(取得価格18.1億円)、 2021年6月に「パークアクシス菊川ステーションゲート」(取得価格32億円)、「パークアクシス木場キャナルウエスト」(取得価格46.6億円)、「パークアクシス木場キャナルイースト」(取得価格18.3億円)の計7 物件(取得価格の合計194億円)を取得した。
その結果、31期末時点の保有資産合計は134物件(取得合計3,379億円)となった。
当期も引き続き市場動向及び金利水準に留意しながら既存借入金のリファイナンスを行うことで、調達先の分散・返済期限の分散・長期固定金利による調達を進めた。
その結果、期末における総有利子負債は1,695億円(前期比100億円増加)、長期負債比率は 97.6%、長期固定負債比率は95.3%、総資産有利子負債比率(LTV)は51.7%、長期有利子負債の平均残存年数は4.8年、借入先金融機関数は26社、期末時点の加重平均レートは0.52%となった。
主要指標(決算説明資料より抜粋)
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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