2020年8月期(第29期)決算説明会資料
今回取り上げるのは、2020年10月16日に開示された大和ハウスリート投資法人(以下DHR)の第29期(2020年8月期)決算説明資料です。
DHRは、大和ハウス工業株式会社をスポンサーとする総合型J-REITにて、2006年に発足したビ・ライフ投資法人が、2010年にニューシティ・レジデンス投資法人と合併後大和ハウス・レジデンシャル投資法人に商号変更。2016年に同じ大和ハウス系列の旧大和ハウス・リート投資法人と合併し現在に至ります。
用途別のポートフォリオは、物流施設(50%)、住居(30%)、商業(15%)、ホテル(2%)、その他施設(3%)と広範囲にわたる総合型の特性を保有しています。
投資クライテリアと立地
投資方針として、
【投資エリア】3大都市圏 70%以上
【投資タイプ】中核資産(物流・居住・商業・ホテル)80%以上、その他施設(複合・ヘルスケア等)20%以下
R&Iから「AA-」、JCRより「AA」格付をそれぞれ取得。
1.投資環境
新型コロナウイルス感染症の影響による賃料収入減少に伴う業績悪化の懸念や、先行きの不透明感から、2020年3月19日には、東証REIT指数は終値ベースで1,145ポイントまで急落しました。足元で は、経済活動再開の動きが広がっていることもあり、2020年8月末の東証REIT指数は、1,747ポイントまで回復しました。
2.新型コロナウイルス感染症の影響について
3. 外部成長
2020年4月に大和ハウスグループのパイプラインから3物件・取得価格合計708億円を取得、また2020年8月に商業施設1物件・取得価格26億円を取得。この結果、本投資法人の当期末現在のポートフォリオは、物件数228物件、資産規模8,191億円となった。
4. 内部成長
<成長戦略>
・都心部の居住施設を中心とした着実な賃料増額
・LED化工事等の追加投資
・計画的な大規模修繕工事の実施
・再開発(建替え)の推進
5. 資金調達の概要
2020年3月及び4月に既存借入金合計79億円の返済資金 の一部に充当するため、合計77億円のリファイナンスを実施。また、2020年4月に、大和ハウスグループのパイプラインからの物件取得に伴う取得資金及び関連費用の一部に充当するため、総額280億円の借入れをおこなった。さらに、既存借入金合計50億円の期限前弁済資金の一部に充当するため、2020年5月に、第10回、第11回及び第12回無担保投資法人債(グリーンボンド)総額50億円を発行。 この結果、本投資法人の当期末現在の有利子負債残高は前期より278億円増加した3,765億円(借入金残高3,465億円、投資法人債残高300億円)となり、当期末のLTVは45.0%となった。
主要指標(決算説明資料より抜粋)
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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