2019年8月期(第27期)決算説明会資料
今回取り上げるのは、2019年10月18日に開示された日本アコモデーションファンド投資法人(以下NAF)の27期(2019年8月期)決算説明会資料です。
資産運用会社は、三井不動産株式会社の100%子会社である株式会社三井不動産アコモデーションファンドマネジメントにて、NAFは2006年8月に上場しております。
投資クライテリア、立地等
NAFの特徴と戦略として、『アコモデーション資産』((主として居住及び宿泊の用に供される不動産(賃貸住宅)・ホスピタリティ施設(寮社宅・サービスアパート・シニア住宅・宿泊施設))への投資を謳っている。運用比率では90%以上を賃貸住宅(27期末実績94.9%)、投資エリアでは、80%以上(27期末実績84.9%)を東京23区内としている。
1.投資環境
賃貸住宅については、主要エリアの稼働率は順調に推移し、その賃料についても継続的に推移している。NAFがポートフォリオの9割弱を投資している東京23区及び地方政令指定都市圏の中心部においては、他地方からの人口流入継続により、賃貸住宅への安定的な需要が当面継続するものと推察される。一方、NAFが投資対象とするような優良な賃貸物件の供給は限定的であり、当面、需給環境は良好な状況が継続するものと思われる。不動産売買市場においては、優良な賃貸不動産の価格は高値で推移するなど、厳しい物件取得環境が継続している。
2.外部成長
27期の物件異動は、2019年3月に「パークアクシス押上テラス」(共有持分45%・取得価格11.745億円)、2019年4月に「パークアクシス押上テラス」(共有持分55%・取得価格14.355億円)、2019年5月に「チサン広島」(取得価格18.8億円)を取得。また、2019年8月に「パークアクシス江坂広芝町」(売却価格30.89億円)を売却。その結果、27期末時点の保有資産合計は126物件(売却価格合計3,097億円)となった。
3. 内部成長
ポートフォリオの約95%を占める賃貸住宅の27期末稼働率は、97.7%と引続き高水準を維持。賃貸住宅の入替え時賃料変動については、上場来最高の+6.5%と18期(2015年2月)以来10期連続して増加。この上昇率については特に東京23区内の物件が牽引しているが、地方主要都市の物件についてもプラスに転じている。更新時の賃料動向についても上場来最高の+0.3%と9期連続プラスとなった。賃料坪単価についてポートフォリオ全体では、11,924円/月・坪と前期比+0.75%となっている。
4. 資金調達の概要
27期における投資口の発行はなく、短期資金の返済及び70億円の長期資金の調達により、27期末の総有利子負債は1,545億円(前期比+50億円)、長期負債比率は96.1%、長期固定負債比率は93.5%、総資産有利子負債比率(LTV)は51.0%、期末時点の加重平均レートは0.59%となった。
主要指標(決算説明資料より抜粋)
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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