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2018年08月06日

伊藤忠系物流J-REITが上場承認される

7月30日週のニュース概観

(写真/iStock)

概況

8月1日、伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠)をスポンサーとする物流系J-REIT「伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人」の上場が東証から承認された。
上場予定日は2018年9月7日。
当該投資法人が提出した有価証券届出書によると、上場時のポートフォリオは物流施設7物件、取得価格合計約538億円という規模になる見通し。上場後は「物流施設が8割以上、その他不動産が2割以下」というポートフォリオ構築方針で成長を目指していくという。
スポンサーである伊藤忠商事は、当該投資法人の投資口5%程度を取得するセイムボート出資を行ってより緊密な協力体制を投資家にアピールする。
なお伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人の資産運用会社は伊藤忠リート・マネジメント株式会社となる。伊藤忠商事がスポンサーを務めるJ-REITとしては既にアドバンス・レジデンス投資法人があるが、そちらの資産運用会社はADインベストメント・マネジメント株式会社であり、REITごとに担当する資産運用会社を分けた形となる。
物流施設は2018年から2019年にかけて大量供給が予定されているものの、需要の強さに支えられて賃料、空室率ともに堅調な展開が続くと見られている。その中で上場後の伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人がどのような外部成長を遂げていくか、注目される。

8月2日、小売り大手の合同会社西友が大和ハウス工業株式会社(以下、それぞれ西友、大和ハウス工業)に商業施設「ザ・モール春日井Part1」を売却すると発表した。
当該商業施設の売買契約は7月27日付で締結済みということだが、具体的な売却額や物件引渡日は非公開。
今後の「ザ・モール春日井Part1」の去就だが、大和ハウス工業が新規商業施設へと建替え、そこに西友がテナントとして出店する案が検討されているという。
日本市場への参入を狙う米企業ウォルマートによって買収された西友だが、業績は伸び悩み、7月にはマスコミ各社からウォルマートが西友売却に向けて動いていることが報じられた。小売り再編という面から注目される西友のこれからだが、同社の保有する不動産がどうなるかという点も興味深い。

物件動向

7月30日週の物件動向だが、特に目立つものはなかった。

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決算発表動画
物件取得価格ランキング
1 新宿三井ビルディング 1,700億円
2 飯田橋グラン・ブルーム 1,389億円
3 六本木ヒルズ森タワー 1,154億円
4 汐留ビルディング 1,069億円
5 東京汐留ビルディング 825億円
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