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2016年03月18日

2月にREITを大きく買い入れていた海外投資家

3月7日週のニュース概観

概況

3月7日週で注目されるニュースだが、3月10日に東証が公表したREITの2月投資部門別売買状況が興味深い結果となった(下図参照)。
主な投資主体を見ると、海外投資家が過去2番目の大きさ(2014年4月以降では最大)となる約1,170億円の買い越しを記録し、約34億の売り越しであった先月とは対照的なリスクオン姿勢を示した。一方、今まで安定的な買い手を演じてきた投資信託と銀行が2月は売り手となった。特に投資信託の売り越し額が約583億円と2014年4月以降では最大額を記録した点が注目される。既に先週、東証は2月のREIT売買金額が過去最高を記録したと発表したが、それは海外投資家が活発に買い、投資信託が積極的に売るという構図の中で達成されたもののようだ。 今後の見通しだが、今まで安定的に継続してきた投資信託と銀行のREIT買入がこの先細っていくようだと、日銀のマイナス金利導入といったイベントに応じて機動的な売買を行う海外投資家に振り回される形で投資口価格が乱高下する場面も増えるかもしれない。

(※データ出処:株式会社東京証券取引所 REIT月間売買状況)

物件動向

3月7日週の物件動向は以下の2 件があった。内訳はオフィス主体の複合施設1件、ホテルが1件。

a.東京都中央区:「京橋一丁目東地区ビル建替」計画
3月9日、戸田建設とブリヂストン関連会社永坂産業が進めている当該再開発計画について戸田建設が施工業者としても参画することが判明したもの。再開発はA、B、C街区に分けて進められるが、戸田建設が担当するのはA、B街区。計画ではA街区に地下2階地上23階、延床面積約4.7万㎡のビル(低層部を美術館、それ以外をオフィスとして利用)を建設し、B街区には地下3階地上28階、延床面積約10.2万㎡のビル(低層部を店舗及び文化施設、それ以外をオフィスとして利用)を建設する。竣工はA街区ビルが2019年7月末、B街区ビルは2023年度内をそれぞれ予定している。
b.沖縄県那覇市:「ホテルWBF那覇(仮称)」計画
3月9日、東急リバブルが自社が一部出資する特定目的会社を通じ沖縄県那覇市でホテル開発を行うことを発表した。建設されるホテルは、地上10階建ての延床面積約8.2千㎡、客室数231、付帯施設としてレストランや駐車場の他に屋上プールを備えるというもの。
今後、当該計画は、2015年6月に取得した開発用地を利用して今年5月の着工、2017年7月の竣工と以降の投資家への売却というタイムスケジュールで進められるという。
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決算発表動画
物件取得価格ランキング
1 新宿三井ビルディング 1,700億円
2 飯田橋グラン・ブルーム 1,389億円
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5 東京汐留ビルディング 825億円
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