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2016年03月01日

三井不動産、ベンチャーファンド設立を発表

2月22日週のニュース概観

(写真/PIXTA)

概況

2月22日週にあった出来事は以下の通り。
まず23日、三井不動産株式会社(以降、三井不動産)が運用資産50億円のベンチャーファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 1号」設立を発表した。運用期間は10年。日本や欧米、イスラエル等を舞台に、三井不動産グループとシナジー効果の高い有望ベンチャー企業の発掘、支援を狙うという。
最近金融業界において「FinTech」という言葉が注目を浴び、ITを活用した先進的なエンドユーザ向けサービスの開発・展開の機運が高まっているが、今回の三井不動産の動きによって不動産業界にも同様の盛り上がりが発生するのか、「Real Estate Tech」という言葉が一般にも広まってくるか興味深い。

また同じ23日、株式会社ゆうちょ銀行(以降、ゆうちょ銀行)が本社市場部門不動産投資部長の清水氏を3月1日付で本社市場部門執行役員(プライベートエクイティ・不動産投資担当)とし、後任の不動産投資部長に日本政策投資銀行の矢口氏を充てる人事を発表した。日銀のマイナス金利導入等で資金運用環境は厳しさを増しているが、外部からの人材招致を厭わなかった点にゆうちょ銀行の不動産投資にかける意気込みの強さが窺える。

25日物流企業センコー株式会社が、不動産開発を目的とした新会社「センコー・リアルティ」設立の準備室を4月1日付で設置すると発表した。センコーは私募リート「センコー・プライベートリート投資法人」のスポンサー企業でもある。センコー・リアルティ設立後は、同社が物件の開発を進め、それをセンコー・プライベートリート投資法人が取得し、同投資法人の保有物件が建替えが必要となってきた場合はセンコー・リアルティが再生・再開発してセンコー・プライベートリート投資法人に戻すというサイクルが見られるようになるかもしれない。

物件動向

2月22日週の物件動向だが、以下の2件(いずれも物流施設)が報じられた

a.神奈川県川崎市 :「MCUD川崎I」計画
25日に三菱商事都市開発が「29日に竣工を迎える」と発表したマルチテナント型物流施設。規模は地上4階建ての延床面積約5万㎡。第三京浜道路「京浜川崎IC」や府中街道にも近い立地で、新宿や渋谷へは30分での配送が可能。
b.東京都江東区:「セイノーロジ・トランス新木場」計画
26日に西濃運輸が3月1日付で開設すると発表した物流施設。規模は地上6階建ての延床面積約7.3万㎡。首都高湾岸線「新木場IC」から2.2kmと利便性の高い地点に立地している。組立・加工作業の他、在庫担保融資や販売代金保証といったサービスも提供可能な点が特徴。
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決算発表動画
物件取得価格ランキング
1 新宿三井ビルディング 1,700億円
2 飯田橋グラン・ブルーム 1,389億円
3 六本木ヒルズ森タワー 1,154億円
4 汐留ビルディング 1,069億円
5 東京汐留ビルディング 825億円
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