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「REITキーマンに聞く!」大和ハウス・アセットマネジメント株式会社 加藤 康敬 氏
「REITキーマンに聞く!」今回は、大和ハウス・アセットマネジメント株式会社 加藤 康敬 氏にJ-REIT市場とファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。
――ライツイシュー等緩和された規制に関しては(続き)
また取引の透明性を高めるために、投資法人の役員に対して、利害関係者取引の際には、事前説明が必要になりました。前もって十分な説明をした上で、役員会決議に臨むことが出来るようになっております。これも規制ではありますが、投資家目線に立つと非常に良い規制になっているのかと思います。
弊社は、これまで規制が無い中でも、当然重要な議案については、事前に社外取締役や投資法人の執行役員、監督役員に対し十分な説明した上で当日決議に臨んでいた経緯がありますが、規制化されたおかげで透明性が高まるのは、投資家に信頼が得られやすいのかと思います。
今回のように、緩和と規制をセットにして行うことは、良いことと思います。
――レンダーの状況はいかがですか?(貸出意向など)
引き続き貸出に関しては、環境の良い状況であると思います。現在の不動産取引の過熱感がある中で、本来は不動産価格の上昇に伴い金利も上昇するかと思いますが、低金利での融資が活発化されている状況になっております。現状は貸出姿勢も旺盛ではありますが、何かありますと状況が急に変化することもあるため、十分に注意が必要と思います。
――メガバンク、地銀、少し前であれば、生保、損保もレンダーとして参加していたのですが、どこが一番過熱感があったりしますでしょうか?
デットというと一緒だと思います。生保は5月の借入で初めてお取引させていただきました。
地銀や生保などは、投資法人債やエクイティへの投資もありますので、広く資金の提供を受けていると言えるのではないかと思います。地銀はJ-REITと関係は深くなっていると思います。
――海外の投資家の動向についてお話ください。
グローバルな投資家に関しては、海外投資家本国の通貨ベースでの投資はどうなのかなということを考える必要があると思います。自国での金利水準と投資法人への投資利回りの水準の差も考えたりします。
――海外からの問い合わせなどは?
グローバルの増資の実績はありませんが、幅広く投資をしていただくよう海外のIRは積極的に行っております。