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8972 KDX不動産投資法人
KDX不動産投資法人が第39期決算、物件入替え、自己投資口の取得を発表
(2024/12/16)
KDX不動産投資法人が、第39期(2024年10月期)決算を発表した。 第39期は、「KDXロジスティクス海老名中央」等8物件を取得する一方、「KDX日本橋313ビル」等オフィスビル2物件を売却した。KDX北浜ビルの減損損失が発生したが、新規物件取得による賃貸収入の増加、前期の合併費用がなくなったこと等により、経常利益ベースで前期比13%増益。一時差異等調整積立金より379百万円を取り崩す一方、947百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,030円と前期比2.6%増となった。 期末のポートフォリオは355物件、資産規模(取得額合計)は1兆1,979億円、有利子負債比率は44.2%。 併せて物件入替えを発表した。取得する物件は、「KDXロジスティクス恩田原」の物流施設1物件、取得額は124億円。一方、売却する物件は、「リソラ大府ショッピングテラス」等商業施設1物件、オフィスビル2物件、住宅10物件の計13物件、売却額は計186.77億円。 また自己投資口の取得を行うことを発表した。KDXによる自己投資口の取得は今年3月以来、3回目となる。 取得する投資口数は上限53,000口(発行済投資口数の1.3%)、取得総額は60億円。取得した投資口数は全て2024年4月期中に消却する予定。 第40期(2025年4月期)は、上記物件入替えに加え公表済の「KDX北浜ビル」の売却を行う。前期に取得した物件の通期稼働や、物件売却益853百万円が寄与するが、物件売却益の減少や修繕費の増加により、前期比5.2%減益を見込む。一時差異等調整積立金より369百万円を取り崩す一方、463百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,930円と前期比2.5%減となる見通し。 第41期(2025年10月期)は、オフィスビルの収益が増加するが、売却した物件の収益減少、売却益がなくなること等により、前期比4.9%減益を見込む。一時差異等調整積立金及び内部留保より745百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,943円と前期予想比0.3%増となる見通し。 なお、業績予想に自己投資口の取得及び消却の影響は反映していない。 今後の方針として、年間300億~500億円規模の物件売却を行う。売却代金を活用して自己投資口の取得や借入金返済、ポートフォリオの質向上を目的とした物件取得を行い、1口当たり分配金目標を4,200円に引き上げる。
第39期実績 | 第40期予想 | 前期比 | 第41期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 39,405百万円 | 38,129百万円 | ▲3.2% | 37,786百万円 | ▲0.9% |
当期利益 | 17,007百万円 | 16,123百万円 | ▲5.2% | 15,337百万円 | ▲4.9% |
分配金総額 | 16,439百万円 | 16,029百万円 | ▲2.5% | 16,082百万円 | 0.3% |
1口当たり分配金 | 4,030円 | 3,930円 | ▲2.5% | 3,943円 | 0.3% |
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