森トラストリート投資法人が第45期決算を発表、1口当たり実績分配金は1,757円

(2024/10/23)

森トラストリート投資法人（MTR）が、第45期（2024年10月期）決算を発表した。 第45期は、「橋本MTRビル」の50％を売却した。前期に取得した物件の通期稼働やホテルの変動賃料が増加したが、物件売却益が減少したため、前期比6.4％減益。530百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は1,757円と4.3％減となった。 期末のポートフォリオは21物件、資産規模（取得額合計）は4,656億円、有利子負債比率は47.4％。 第46期（2025年2月期）は、「橋本MTRビル」の残50％を売却する。ホテルの変動賃料の増加を想定する一方、修繕費や支払利息等の増加により、前期比1.5％減益を見込む。488百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は1,740円となる見通し。 第47期（2025年8月期）は、引き続きホテルの変動賃料増加を想定するが、前期物件売却益がなくなることや、支払利息の増加により、前期予想比11.2％減益を見込む。内部留保より3百万円を取り崩すも、1口当たり分配金は1,669円と前期予想比4.1％減となる見通し。 なお、保有物件であるONビルの一括貸テナントである神戸製鋼が2026年度中に本社機能を移転することを発表。退去については公表されていないが、MTRは様々な可能性を視野に検討を進める。 引き続きスポンサーサポートや物件入替えにより資産規模の拡大を目指す。 ホテルは相応の利回りが期待できる物件、オフィスは相応の利回りかつ稼働が安定している地方の物件や、立地やグレードの高い都心の物件を検討する方針。