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「REITキーマンに聞く!」ケネディクス不動産投資顧問株式会社 浅野 晃弘氏
今回は、ケネディクス不動産投資顧問株式会社 浅野 晃弘氏に業界動向やファンドの特長に関してインタビュー形式でお話していただきました。
――これだけアセットが増えると催事が増えてきたりしますが、どのような対応をしておられますか?
本投資法人は催事にも力を入れています。
例えば、「ウニクス吉川」という物件では吉川マルシェという市場を開催したり、エレクトーンの発表会の場を作ったりしています。また、「ロゼオ水戸」ではロゼオ祭りを主催で行い、年1回だったところを好評のため今年から年2回行っています。
さらに地元の学校のブラスバンドの発表の場として提供したりすることで、ご家族が応援に来たりしています。
多くのコストをかけずにちょっとしたアイデアで地元の住民の方を呼び込むことができています。
それにより商業施設のファンが増えてリピーターが増えることになります。
やはり商業施設は地域コミュニティとのつながりが大事であると思いますし、地元との距離感を保つためにも、催事などの対応にも力を入れる必要があると思っています。
――実際に「アシコタウンあしかが」の商業施設を見たときに、確かに「地域密着型」という印象がありました
本物件は足利エリアでは最大のNSCです。
「アシコタウンあしかが」にはシネマコンプレックス(以降、シネコン)が今年の3月に新規オープンしました。実は7年ほど空いていましたが、本投資法人が取得してからピーアンドディコンサルティングと提携しているユナイテッド・シネマを誘致することに成功しました。
足利市は、市長が映画に力を入れており、「足利市を映像のまちにする」というお考えがあったこともきっかけでした。
――かつては足利市の街中に小さいながらも風情のある映画館がありましたが、最近では見かけなくなっている印象でした
足利市には映像のまち構想があり、ロケや撮影に柔軟に許可を出して対応されていましたが、これまで核となる映画館がありませんでした。「アシコタウンあしかが」でシネコンをオープンする際は足利市長が挨拶に来て、最初の上映会に地元の方々を招待し、盛り上がりました。
ローカルのFMラジオ放送でも宣伝をしていただき、地域密着型の商業施設として良いモデルとなっていると思います。 また、シネコンによる映画館の再開をきっかけに、足利市と接点ができたので良い事例となりました。
※「アシコタウンあしかが」物件の詳細情報(http://www.krr-reit.com/ja/portfolio/detail.030.html)
この事例に限らず、最近は「生活密着型商業施設であれば、ケネディクス商業リート投資法人」と言っていただけるようになってきました。
お付き合いいただいたことのないテナントから説明をしてほしいという要望をいただくこともありました。
生活密着型商業施設が地域の重要なコミュニティのひとつであることを感じました。
また日々重ねられた経験からくるノウハウ、人材など多くの要素がこのケネディクス商業リート投資法人には備わっていると思ったインタビューとなりました
――大変お忙しい中ご対応いただき誠に有難うございました
今回インタビューにご対応いただきましたケネディクス不動産投資顧問株式会社 浅野 晃弘様です。