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2015年06月15日

「REITキーマンに聞く!」平和不動産アセットマネジメント株式会社 平野 正則 氏

「REITキーマンに聞く!」今回は、平和不動産アセットマネジメント株式会社 平野 正則 氏にJ-REIT市場とファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。

――今後の外部成長戦略をお教えください

2つの方向性を見ておりまして、1つは資産の積み上げで、3年連続で公募増資してきましたが、継続して資産の積み上げをしていきたいということと、もう1つは冒頭にも申し上げたように、積み上げの一方で資産の入れ替え戦略を行っていくことが現状の方針になります。
アセットを組み合わせることである程度の利回りを確保したいと思います。オフィスとレジデンス、場合によっては都心部と平和不動産の営業力がある地方を組み合わせることによって、まだまだ資産の積み上げを行い、それと並行してポートフォリオの質の強化にも取り組んでいきたいと考えております。

物件を購入することは、難しくなってきております。これに対応して2つほど当社が行っている事例をあげさせていただきたいと思います。

1つは平和不動産の取扱うバルク案件の中からリートに適する案件を抽出していくという取り組みと、もう1つは、不動産価格の高騰の影響を受けにくい借地を本投資法人用に平和不動産に開発してもらう取り組みです。
借地のオーナー様にも、平和不動産の信用力は高いとの認識を持っていただいておりますので、ここに我々のレジデンス運用のノウハウを活かして、土地を探して、プランニングをし、開発をするというような取組みをしています。借地に関しては、強いプレイヤーになり得ると思っております。

――今後の具体的な数値目標というものはございますか?

当面は運用資産2,000億円というのを1つの目標に掲げております。年間で100~150億規模で資産を大きくするというのが、現状の目標です。

――Sクラス、Aクラスに比べて中規模物件の方が、手をかけてあげることで光る物件が多い気がしますがいかがでしょうか?

中規模物件の方が差別化しやすいと考えています。中規模物件ではまだまだ標準的なレベルに届かないビルが多いのが実態です。
手を掛けて差別化することで競争力を上げることでができます。
リニューアルすることで高い競争力を維持しながら長期運用を行うことも可能です。

――冒頭のREITの意義というところで、いい物件が増えてきたというのも象徴的な話かと思います。

震災の時も実際に耐震性の高いビルへということでJ-REIT物件が非常に人気だったということもその1つと思います。
かつては、不動産会社が自社で保有しているアセットとファンドで保有しているアセットでは、ファンド物件は中々手が入れられてないという話を聞くこともありましたが、J-REITに関しては、各社長期保有を前提に考えているので、非常に手を入れており、どこにどうお金をかけていくべきかをよく研究していると思います。

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