今回のセミナー募集に際しては、たくさんの方々からご応募をいただきありがとうございました。
募集を締め切りました事をお知らせします。

前回ご好評を頂きましたキャップレート動向分析セミナーを再度開催いたします。2015年の上半期から続く不動産の過熱市場が、下半期にどう変化してきたのかにつき定量的な分析の結果をご紹介いたします。 本セミナーでは、前半でCPCキャップレートモデルの体系をご紹介します。また、キャップレートモデルを搭載したオンライン評価システム「Capree」のご紹介もいたします。 後半では、2015年の下半期のJ-REIT市場における実取引のキャップレート水準、および定量的な時系列分析の結果をご紹介します。不動産投資家、デベロッパー、不動産担保融資を行うレンダーの方々には、現在の市場水準感や将来予想を得るためには、最適なセミナーと想定されます。

第1部　CPCキャップレートモデルの紹介（20分 担当講師：近藤）

CPCキャップレートの基となる取引データ、モデルの構造の説明

他の不動産インデックスおよび本モデルの評価精度の比較、将来予想および精度検証

■不動産業界は長年、時価評価インデックスがない、また既存の不動産インデックスは公開頻度が少なく速報値がわからないという問題を抱えてきました。これらの課題に対して、市場取引データをベースにした時価評価体系のひとつとして、CPCキャップレートモデルは構築されました。本モデルは2008年よりCPC社により提供されており。現在では大手金融機関・デベロッパーに広く活用されております。

■仕組み
・J-REITの取引を用途別エリア別に分類し、各エリアに仮想的な標準的ビルを想定します。
・各取引のキャップレートを、この標準ビルに場所のグレード、築年数、ビル規模等20ほどのパラメータを用いて比準します。
・比準後キャップレートを時系列にして、市場全体のトレンドを表します。
・キャップレートはマクロ変数と関連を持ちながら変動する特性が見られます。この変動特性を用いて、将来予想を組み立てます。

■特徴
・鑑定評価をベースにする場合が多い各不動産インデックスと異なり、実取引をベースにするCPCキャップレートモデルは、市場動向が適時的に反映されます。
・不動産市場特有の変動特性であるトレンド性および周期性をモデルに組み込んでおり、CPCキャップレートモデルでは将来の予想が示されます。これは市場の転換点などを測るには有効であり、セミナーでは予想が実際の値とどの程度乖離したかというバックテストの結果も示します。

第2部　Capreeの活用（10分 担当講師：前田）

CPCキャップレートモデルを搭載したオンライン評価システム「Capree」のご紹介

ユーザーの活用方法

CPCキャップレートモデルを搭載したオンライン評価システム“Capree”を、Japan REITが運営する不動産投信情報ポータルサイト（japan-reit.com）にて提供しています。定量的な取引事例の比較など、シンプルかつ強力な評価アシストツールです。本セミナーでは“Capree”の機能を紹介いたします。あわせて、これまでお使い頂いたお客様の声もお伝えします。

第3部　2015年下半期キャップレートの推移　（14時40分開始 50分 担当講師：神崎）

2015年下半期でのキャップレート動向。上半期から続く極端な低水準の現況を紹介。

マクロ変数の動向確認。

投資家調査など各種不動産指標との比較。

キャップレートモデルによる将来価格推定方法・不動産投資分析手法、など。

■2015年の上半期は市況も高く取引も活発であったが、下半期ではこの状況がどのように変化してきたかを地域別・用途別にご紹介します。

■CPCキャップレートモデルではオフィス・住宅・商業施設などの用途とエリアごとに区分して計測することにより、各エリアの過熱度合いを測ることができます。都心部の過熱と郊外への波及の様子を、セミナー内でご紹介いたします。

■CPCキャップレートモデルおよびキャッシュフローを用いた時価計測の方法をご紹介します。これにより、対象物件の現在の推定価格のみならず、将来の長期的な平均価格を算出するなど、さまざまな応用が可能です。

■モデルを用いた不動産投資分析の一例を、実際のリートに適用した例をご紹介します。投資のタイミングの違い、投資姿勢などが数値として示すことが可能となります。

質疑応答

神崎 清志（株式会社クレジット・プライシング・コーポレーション）

近藤　愛（株式会社クレジット・プライシング・コーポレーション）

前田 修宏（Japan REIT株式会社）